imgタグ
多くのHTMLリファレンスでは、普遍的な内容のものが多いため、実際のWebサイト制作現場で直ちに使うことができません。そこで、現場で直ちに使えるような、タグについて細かい説明をして参りたいとおもいます。続いて、imgタグ、aタグです。
imgタグは、画像を挿入するのに用いられるタグです。文書だけのWebページは、とても味気ないですし、見栄えもよくありません。imgタグを使って、ロゴやアイコン、写真などの画像を挿入してください。
属性
imgタグには、省略できない、必須の属性が4個あります。
- src属性
- width属性
- height属性
- alt属性
src属性には画像データのアドレスを入れますが、このアドレスのことをパスとも言います。width属性とheight属性は、それぞれ画像の横幅と縦幅を、単位をピクセルで入れます。この属性には、次に示す間違った例のように、単位を入れてはいけません。それぞれの属性をタグの中に入れる順序は、特に決まっていません。
●間違った例1
<img src="img/gazou.gif" width="200px" height="150px" alt="画像">
●正しくは
<img src="img/gazou.gif" width="200" height="150" alt="画像">
alt属性
また、alt属性には、画像の意味するところの語句を入れます。altは、「アルト」と言う人もいますが、正式には「オルタネート(alternate)」の略で、「代わり」を意味しますので、「オルト」と言うのが正解です。この属性値は、何らかのトラブルで画像が表示されなかった場合、この属性値が表示されます。
上の例では、「画像」という属性値になっています。
何らかのトラブルとして、音声ブラウザのこともあります。そもそも音声ブラウザには、画像を表示させる機能がございませんので、alt属性値が何もなければ、ユーザーには画像が入っていることすら判らない、ともなりかねません。
また、ブラウザで画像を表示させて、その画像にマウスを重ねたときに、黄色い枠のバルーンでその画像に関する語句が表示される場合がございますが、これはalt属性値が表示されています。
このように、alt属性を使えば、画像にキーワードを埋め込むことができるので、SEOとしても、良く使われる属性です。ところが、本来は代替えの意味ですので、キーワードを埋め込みすぎないようにして下さい。
キーワードの正しい埋め込み方
キーワードを埋め込むに当たり、次のようなことに気を付ける必要があります。それは、「Webページ中に、同じ画像を複数個入れる場合は、それらのalt属性値を、なるべく同じものにする」ことです。例えば
●間違った例2
<img src="img/gazou.gif" width="200" height="150" alt="画像です">
<img src="img/gazou.gif" width="200" height="150" alt="単なる画像">
同じファイル名の画像なのに、alt属性値が違っています。こういったものは、検索エンジンがスパムとみなしてしまう場合がございます。スパムとは、検索エンジンに上位ヒットさせるために、不正な方法で意図的に操作されたWebページのことです。スパムと見なされたWebページは、強制的に順位を下げられてしまいます。
●正しい例
<img src="img/gazou.gif" width="200" height="150" alt="画像です">
<img src="img/gazou.gif" width="200" height="150" alt="画像です">
この正しい例のように、同じ画像は、なるべく同じalt属性値にする必要があります。
特に意味のない画像の場合
もし、挿入する画像が、単なる点の画像だったり、線の画像だったりする場合など、何の意味を持たない場合のalt属性は、alt属性を消してしまうのではなく、例のようにalt属性を残しておいて、属性値を空にします。
●間違った例3
<img src="img/gazou.gif" width="200" height="150">
●正しくは
<img src="img/gazou.gif" width="200" height="150" alt="">
このことにも例外があり、空にできない場合がございますので、次のaタグの説明をご覧下さい。
イメージツールバーの非表示
IEでWebページを表示した場合、画像にマウスを重ねると、図のようなイメージツールバーが現れます。もし画像に文字が書かれている場合に、イメージツールバーが表示されると、とてもジャマになります。そこで、metaタグを使って、イメージツールバーを非表示にできます。
詳しくは、19.h1~h6、p、metaの説明「イメージツールバー(画像の保存、印刷などのボタン)の非表示」をご覧ください。
aタグ
aタグは、語句にハイパーリンクを張るためのタグです。aタグの必須の属性は、href属性です。
パスの指定方法
href属性には、リンク先のアドレスが入りますが、このアドレス指定の文字列をパスと言います。パスには、相対パスと、絶対パスがございます。下の例のように、現在見ているページを基準にしたパスが相対パス、http://から正式に書かれたパスを絶対パスと言います。
●相対パス指定
<a href="../index.html">おふとんの人</a>
●絶対パス指定
<a href="http://www.ofuton.info/index.html">おふとんの人</a>
通常、相対パスは内部リンクを張る場合に用いて、絶対パスは外部リンクを張る場合に用いますが、どちらも表示結果は同じになります。
●相対パスの表示結果
●絶対パスの表示結果
相対パスの指定方法には、ルールがありますので、時間があれば「21番外編.相対パスの指定方法」を作りたいと思っております。
imgタグのsrc属性指定にも、相対パスと絶対パスの指定ができます。上記のimgタグでのsrc属性は、相対パス指定です。
title属性の使い道
title属性は、ほぼすべてのタグに使用できる属性ですが、aタグに使用する場合、少し特別な意味が出てきます。それは、aタグを用いてハイパーリンクが張られれた文字にマウスが重なった場合、title属性を指定しておくと、バルーンでtitle属性値が表示されます。例えば
●title属性の指定
<a href="../index.html" title="おふとんの人へ飛ぶ">おふとんの人</a>
●title属性の指定した場合の表示結果
ハイパーリンクが張られた「おふとんの人」という文字列に、マウスカーソルが重なると、「おふとんの人へ飛ぶ」とバルーン表示されると思います。
ただし、このtitle属性値は、検索エンジン最適化において何ら意味がございませんので、単なる装飾の意味になります。とは言うものの、Webページを使う側からすると、何か表示されることによって、Webページに動きが出て、Webページ閲覧が楽しくなるという観点から、Web製作のプロであれば、例外を除いて、すべてのaタグにtitle属性値を指定しています。
imgタグをaタグで挟んだ場合のtitle属性
imgタグのalt属性も、aタグのtitle属性と同様に、バルーン表示されます。では、次に示す例のように、imgタグをaタグで挟んだ場合はどうなるでしょうか?
●imgタグをaタグで挟んだ場合
<a href="../index.html" title="おふとんの人へ飛ぶ(a)"><img src="../img/ofuton_logo.jpg" width="88" height="31" alt="おふとんの人へ飛ぶ(img)"></a>
実際にやってみたら、次のように表示されます。マウスカーソルを、画像に重ねてみて下さい。どちらのバルーンが優先されるでしょうか?
●imgタグをaタグで挟んだ場合の表示結果
imgタグのalt属性が優先されたと思います。よって、このようにimgタグをaタグで挟んだ場合は、aタグのtitle属性は、必要ありません。
リンク先を新しいウィンドウで開く
リンクをクリックしたら、開いているブラウザとは別に、新しくブラウザが起動して、そこにリンク先のWebページが表示されることがあります。この設定には、target属性を使います。
次の例に示すように、target属性を入れて、属性値には何を入れても良いのですが、「_(アンダースコア)」を含む文字を入れることが多く、特に「_blank」が多いです。
● 新しいウィンドウで開く記述例
<a href="index.html" title="ホームページ教室" target="_blank">ホームページ教室</a>
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