言葉の認識力
検索エンジンに好かれるWebページ作りで欠かせないことは、重要な用語をきちんとHTMLタグでマークアップすることです。ここでは、HTMLを覚える前に、マークアップについてお勉強しましょう。
人間の場合
大人って、赤ちゃんと比べたら、言葉の認識力が高く、とても賢いですよね。例えば、「こんにちは」という言葉があったときに、「これは、挨拶の一種だな。」とわかります。また、「テレビ」という言葉があったときに、「これは、映像を映す道具だな。」とわかります。
この認識力は、まだ小さい頃から、日常生活や学校などで、繰り返し勉強していく中で、次第に覚えていく知識です。赤ちゃんは、言葉の認識力がなくて、当然です。
コンピュータの場合
コンピュータも、赤ちゃんと同様に、「こんにちは」や「テレビ」という言葉が入力されても、この言葉がどういった意味を持っているのか、認識できないのです。
「こんにちは」という言葉は、「朝に使用される挨拶の一種で、口から言葉を発して、人間同士のお互いのコミュニケーションの道具として使用される。」などと、記録してあげる必要があります。
言葉のマークアップ
本や新聞の中のマークアップ
本や新聞を読む場合、誰しも、まず見出しから読みます。いきなり、本をパッと開いて、本文から読み出す人は、居ません。
なぜ、人間は、見出し文を、「これは見出しだ。」と判断できるのでしょうか? 答えは簡単ですよね?
暗黙のルールで、見出し文は太字で書かれていたり、星マークが入っていたり、背景の色が他と違っていたり、とても目立つようにしてあるので、簡単に見出し文だと判断できます。
また、見出し文にも、章や節などによって、見出し文の重みが違ってきます。本のタイトルが、一番重い見出し文で、続いて章の見出し文、そして節の見出し文と、重みが下がってきます。
マークアップ言語
この重み付けは、人間にとっては、ごく当たり前の話ですが、実は、コンピュータにとっては、とても難解なことなのです。コンピュータは、本のタイトルも、章の見出し文も、本文も、すべて同じ文字としてしか、認識しないのです。
このままだと、人間とコンピュータの間には、文書の認識に大きな隔たりができてしまって、便宜上問題が生じてしまいます。そこで生まれたものが、文書に重み付けや意味を持たせ、人間とコンピュータの文字認識を一致させるマークアップ言語なのです。
HTMLの特徴
では、マークアップ言語の一種であるHTML言語とは何なのでしょうか? いろいろとマークアップ言語が存在するのですが、他のマークアップ言語とHTMLの違いは、ハイパーリンクにあります。
ハイパーリンクとは、「検索エンジンの使い方」でも説明した通り、「ここをクリックして下さい」のように、クリックすると次のページにジャンプできることを言います。
このハイパーリンクが、いったい何を意味しているのでしょうか? ハイパーリンクは、文字とWebページを接続する役目を果たし、蜘蛛の巣のような複雑なリンクが生まれ、情報を瞬時に探すことができます。これは、とても画期的なことです。
HTMLタグ
HTMLタグとは?
タグとは、文字をマークアップするときに用いられる記号のことです。HTMLで用いられる記号のことを、HTMLタグと言います。
HTMLタグによるマークアップ
HTMLタグは、英数字を「<」と「>」ではさんだ記号です。例えば、次のような使い方をします。
<p>こんにちは</p>
ここで、先に出てくる「<p>」のことを、p要素タグ、または単にpタグと言います。後に出てくる「</p>」は、p終了タグと言い、pタグに「/(スラッシュ)」が入ったものです。「p要素タグは、ここで終了です。」という意味になります。終了タグに反して、「<p>」のように、スラッシュの入っていないものを、開始タグと言います。このように、たいていのタグは、開始タグと終了タグがあって、その間に文書が挟まれている形になります。
では、p要素タグで挟まれた「こんにちは」は、コンピュータに何と認識されるかと申しますと、「ここは、文書です。」という意味で認識されます。
まとめ
どうですか? HTMLタグの使い方って、簡単でしょう? あとは、タグの意味を知るだけです。すべてのタグの意味を、覚える必要はございません。なぜなら、意味がわからなければ、HTMLリファレンスなどで調べたら良いからです。
次は、タグを使う上での、基本的なルールについて、お勉強したいと思います。
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