12.PageRankの上げ方

検索エンジンGoogleでの上位ヒットは、PageRankが大きく係わると言われています。どうすればPageRankを上げることができるのか、まとめました。

PageRankって何？

PageRank（ページランク）とは、Google創設者の一人、Pageさんが開発した、Ｗｅｂページの評価方法です。Googleは、このPageRankを使って、インデックスしているすべてのＷｅｂページを、評価しています。

当然ながら、評価の高いＷｅｂページは、上位ヒットしやすくなります。

評価の基本概念

Pageさんは、「多くの良質なページからリンクされているページは、やはり良質なページである」 と考えました。つまり、良質なＷｅｂページから、外部リンクを多く張ってもらえるＷｅｂページは、有用なページであると見なされます。

この基本概念を元に、複雑なベクトル解析という数学を使って、PageRankを弾き出すプログラムを開発しました。

今まで、「7.検索エンジンに好かれるＷｅｂサイト」などで、外部リンクが重要であると書いてきましたが、Googleが世界で初めて、外部リンクを重視して、検索結果の順位を決める検索エンジンを、実用化しました。

PageRankの調べ方

今、ご自身のＷｅｂページのPageRankが何点なのか、調べる方法はとても簡単です。それは、ブラウザにGoogleツールバーをインストールすることです。

インストールが終わったら、ブラウザにGoogleツールバーが表示されます。これだけではPageRankが表示されませんので、設定変更して下さい。

具体的には、Googleツールバーの「設定」→「オプション」の順にクリックすると、ツールバーオプションが表示されます。「詳細」タブをクリックし、「PageRankおよびページ情報」チェックボックスに、チェックを入れて「ＯＫ」ボタンをクリックして下さい。設定途中で、アラート「プライバシーに関係が・・・」が表示されましたら、特に問題はございませんので、そのまま「ＯＫ」をクリックして下さい。

私も、商売柄、Googleツールバーを導入して数年が経っていますが、競合他社の制作したＷｅｂサイトを評価する基準にもなりますので、重宝しております。

PageRankの評価は、０点～１０点の、１０点満点で評価されます。その他にも、GoogleにしっかりインデックスされていないＷｅｂページに関しては、「このページはランクされていません」や、「PageRankの情報を利用できません」という評価もあります。

「Googleにインデックスされないページがあるぅ～ＴＴ」と、悲しまれる方も多いと思いますが、機会がございましたら、Ｗｅｂサイトの全ページをインデックスさせる方法を、述べたいと思います。

では、具体的に、どのように点数が付けられるのか、本来は、とても複雑な内容なのですが、簡単に述べたいと思います。

内部リンク構造

内部リンク構造が、きちんと整理されているかが、第一条件です。最近のＷｅｂサイトでは、内部リンクが、デタラメに貼り付けてあるサイトは、ほぼ見かけなくなりましたので、特筆することは避けたいと思います。

外部リンク

外部リンクを一つの投票と見なして、その投票数が多いページが、PageRankが高くなります。そして、外部リンク数が少なくても、PageRankが高いページからのリンクは、重みのある投票と見なされます。

図のように、仮に１００点を持っているＷｅｂページが、４カ所にリンクを張っているとしたら、１リンク当たり２５点の投票となります。

この投票によって得られる点数を、１０段階評価したものが、PageRankです。このことから、むやみに外部リンクを張ることは、良くありませんので、戦略的に外部リンクを張るようにして下さい。

では、どのようにして、PageRankを上げるかを、お話したいと思います。この内容は、とても簡単なことなのですが、大変な作業となります。手順は、次の通りです。

1. コンテンツを充実させて、魅力有るＷｅｂサイトにする。
2. PageRankの高いＷｅｂサイトから、リンクを張ってもらえるよう依頼する。

PageRankは、上位ヒットに有効かという、根本的な議論がなされているＷｅｂサイトもございますが、Googleが有効であると発表している以上、それを信じるしかございません＾＾；

ただし、私の経験から、PageRankが上位ヒットに大きく影響しているかどうかでは、他にも影響する要素がたくさんあると思っていますし、現に上位ヒットさせています（自慢）。

このコンテンツを書いている今現在、「おふとんの人」は、検索キーワード「布団」で、14,000,000件中、6位に来ています。では、１位から１０位までのPageRankを調べてみますと

1. 4
2. 2
3. 5（Wikipedia）
4. 3
5. 3
6. 2（おふとんの人）
7. 2
8. 4
9. 3
10. 2

このように、PageRankだけでは、順位が決まらないことがわかります。また、PageRankが2以上でないと、10位以内に来ないこともわかります。続きを調べると、ようやく、17位にPageRank1以下のＷｅｂページが来ましたが、ある程度、PageRankを上げておく必要があります。

それにしても、Wikipediaは、PageRankが高いですね。これは、WikipediaトップページのPageRankが高いためと、内部リンク構造をしっかりしているためだと思います。

参考Ｗｅｂページ：Google の秘密 - PageRank 徹底解説