検索エンジンの目的
人のいやがることをする人は、人に嫌われてしまいます。反対に、誠意ある行動をする人は、人から好かれます。そのように、Webサイトも同様に、誠意あるWebサイトを作ると、検索エンジンから好かれて、上位ヒットしやすくなります。
検索エンジンは、Webサイトを探すことが目的です。ところが、検索エンジンを使う人からすると、どのような検索エンジンでも良いってわけにはいかなく、賢い検索エンジンを使います。
どちらの検索エンジンが賢い?
仮に、布団について調べている人がいて、2種類の検索エンジンを使って、Web検索をしたとします。検索エンジンAでは、「おふとんの人」が上位ヒットしました。ところが、検索エンジンBでは、インターネットで日記を書いている子供が、「今日は、夜に布団で寝ました。」と書いたWebページが、上位ヒットしました。
さて、ここで問題です。ご自身がこのような検索を行ったとした場合、検索エンジンA、もしくはBの、どちらが賢い検索エンジンだと思いますか?。賢い検索エンジンを使いたいですか、それとも、頭が悪い検索エンジンを使いたいですか?。
賢い検索エンジンを使いたい
上記の例では、日記サイトよりも、「おふとんの人」の方が、明らかに布団に対して色濃いWebサイトと言えるので、検索キーワードに対して色濃いWebページが上位ヒットする検索エンジンは、賢い検索エンジンと言えます。
普通の健全な人であれば、検索エンジンAの賢い方を使いたいと思うはずです。ということは、賢い検索エンジンは、使ってくれる人が増えます。そのことによって、検索エンジン側にもたらされる広告収入が増えて、検索エンジン会社としても儲かるわけです。
もうおわかり頂けたと思いますが、検索エンジンは、ユーザーを増やすためにも、有用なWebサイトを上位ヒットさせたいと、常に思っているわけです。
賢い検索エンジン=人気のある検索エンジン
余談になるのですが、代表的な3大検索エンジンは、Google(グーグル)、Yahoo(ヤフー)、MSN(エム・エス・エヌ)です。世界的なシェアを見れば、Googleが圧勝です。日本では、古いものを大切にする心があるためか、Yahooが一番なのですが、Googleが追い上げてきて、まもなく横並びです。
「おふとんの人」を探すのに使われる検索エンジンは、2007年7月現在で、Yahooが約48%、Googleが急激な伸び率で約47%、その他不特定多数が2%以下で、ひしめき合っている状態です。
世の中、自然淘汰の法則があり、良いものが残って、悪い物は消えていきますが、今後の勢力争いは、どのようになるでしょうか?。とても楽しみですが、Googleの伸びは止まらず、Googleが日本でのシェアを50%以上獲得すると見ていますので、今後はGoogleで上位ヒットすることが、重要になってくると、お客様にも提案しております。
有用なWebサイトは好かれる
これで、どのようなWebサイトが、検索エンジンに好かれるか、わかって頂けたと思います。つまり、有用なWebサイトが好かれます。では、どのようなWebサイトが、有用なサイトであると、見なしてくれるのでしょうか?。いっしょに考えたいと思います。
情報量の多いWebサイトと、少ないWebサイト
情報量の多いWebサイトと、少ないWebサイトでは、どちらが有用なWebサイトでしょうか?。情報量が多いと、的をしぼれていないと考えられますし、情報量が少ないと目的の文書が見つからない場合もあります。実は、情報量が適度なのが良いとされています。ちなみに、私の経験から、例えばこのWebページでは、情報量は、文字数から言えば少し多いっぽい感じがします。
見やすいWebページと、見にくいWebページ
見やすいWebページ、見にくいWebページは、どうでしょうか?。実は、検索エンジンは、人間による見かけのデザインは、ほとんど判断できません。よって、どちらであっても、上位ヒットに影響しないと言って、間違いありません。
ただし、人間の目による見やすさでなく、検索エンジンから見た見やすさというものがあります。これも、いろいろと条件があるので、後ほど詳しく述べたいと思います。
多くのユーザーが訪れるページと、ほとんど訪れないページ
多くのユーザーが訪れるページと、ほとんど訪れないページは、どうでしょうか?。多くのユーザーが訪れるページの方が、有用なページであると考えます。昔は、一部の検索エンジンが、この方式を採用していました。
ところが、有用なページが新しく作られても、誰も全く訪れないページなので、上位ヒットしないために、埋もれてしまうページが続出しました。他に、有用なWebページを探す、有効な手段が開発されたので、中止になりました。その有効な手段とは、次の質問でわかります。
外部のページからリンクを貼ってもらえるページと、まったく貼ってもらえないページの差
別のWebページにリンクして、移動できるようにすることを、「被リンクを張る」または「リンクを張る」と言います。また、外部のページと言うのは、簡単に言うと別の人が運営しているWebページのことです。外部ページから、自分のページへ貼ってもらったリンクや、逆に自分のWebページから、外部ページへ貼ったリンクのことを、「外部リンク」や「被リンク」、「バックリンク」などと言っています。
「外部リンクがあれば、内部リンクもあるの?」と思われた方も、いることでしょう。実はあります。「内部リンク」とは、自分が運営しているWebページ同士で張られたリンクのことを言います。このように、リンクには、外部リンクと、内部リンクがあります。
では、本題に戻って、外部リンクの多いページと、少ないページは、どちらが有用性の高いページでしょうか?。実は、最近の検索エンジンでは、この外部リンクの数が、とても重要視されていて、外部リンクの多いページは、有用なページと判断されます。
そもそも外部リンクは、「リンク先のページは、とても参考になりますよ!」と言う意味で、張りますので、特にGoogleは、その外部リンクを選挙の投票のように見なしており、この投票で順位を決める要素の一つになっています。たくさんの外部リンクが張られているページは、有用なページと判断するようです。そうすると、時間はかかるかもしれませんが、有用なページを作ると、たくさんの外部リンクによる投票が得られるので、有用なWebページが検索結果の中に埋もれることが少なくなりました。
このように、外部リンクを貼ってもらった数にて、上位ヒットの基準にすることを、「リンク・ポピュラリティー」と言います。リンク・ポピュラリティーは、発想は単純でも、中身はとても複雑ですので、後ほど詳しく説明したいと思います。
リンクポピュラリティーを重視している証拠
検索エンジンが順位決めに、リンクポピュラリティーを重視しているかどうかを、判定する簡単な方法があります。それは、検索キーワード「退室する」で検索してみることです。
例えば、Googleで「退室する」を使って検索すると、順位1番に「Yahoo Japan」が来ると思います。また、Yahooでは、上位に「Yahoo Japan」やら「Google」ヒットします。
「退室する」というキーワードを含むWebページを探しているのいに、上位ヒットしたGoogleやYahooには、「退室する」という文字を含みません。不思議ではないですか?。実は、理由は簡単です。
成人向けのWebサイトで、「あなたは18歳以上ですか?」という質問を見たことは、ございませんか?。「確かに、良く見ますね」と思われた方は、倫理的な問題があると思いますが、それはさておき、「18歳未満なので退室する」をクリックすると、GoogleやらYahooに行くようになっています。
つまり、多くの成人向けサイトが、「退室する」にGoogleやYahooにリンクを張っているため、リンクポピュラリティーを重視する検索エンジンは、「GoogleやYahooは、リンク元の『18歳未満なので退室する』というキーワードに、極めて関係が深い」と、判断してしまいます。
検索エンジン最適化(SEO)
バックリンクの数だけが、SEOではない
検索エンジンで上位ヒットするように対策することを、「検索エンジン最適化(Search Engine Optimization、略してSEO)」と言います。SEOには、さまざまな技があり、検索エンジンの種類によって、多少のSEO技の違いがございますが、大まかに見れば、検索エンジンの目的や性質を知ることによって、自ずと見えてくるものだということは、上でも述べました。
バックリンクの数だけが、SEOではない
最近では、リンクポピュラリティーがSEO対策だと、勘違いしている人が、かなり増えてきておりますが、そうではないと、覚えておいて下さい。
ちなみに、「おふとんの人」トップページの外部リンク数は、1,000を超えております。実は、これでも、少ない方なのですが、私は外部リンク数が多いだけでは、上位ヒットしないということを、知っていますので、あまり気にしていません。
では、どのようにしたら上位ヒットするのかは、たくさんの技を組み合わせる必要がございます。話すと長くなってしまいますので、今後、技の一つ一つを少しずつご紹介して行きたいと思います。
ともあれ、バックリンクの数は上位ヒットに大きく影響することは事実ですので、次のページではたくさんのバックリンクを張ってもらう方法を述べたいと思います。
まずは、自分の順位を知る
まずは、自分のWebサイトが、どのようなキーワードで、GoogleやYahooで何番にヒットするかを、知る必要があります。そこで、順位を簡単に調べられる「順位検索ツール」を作りましたので、ご活用ください。使い方は簡単で、「http://」を省いたURLと、キーワードを入力して、「順位検索」ボタンをクリックするだけです。
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