Webサイトを持つ前に考えるべきこと
私の営業経験では、現在、60歳以上の方は、「ホームページなんて必要無い!」と言う方が多いですし、50歳以下の方は「ホームぺージは絶対に必要だ!」と言う方が多いです。なぜWebサイトを持つ必要があるのか、Webサイトの必要性について語りたいと思います。
Webサイトを持つ理由
組織がWebサイトを持つ理由は、物質的な理由と、精神的な理由があると思います。物質的には、ほぼ間違いなく「売上げを伸ばすため」です。ということは、Webサイトが無くても、目標以上に売り上げがある店は、Webサイトは必要ございません。あえて、Webサイト製作に挑戦する必要は、ないと思います。
Webサイトの位置づけは、単なる広告です。「我が社の打ち上げが落ちている。だから、Webサイトを持つか持たないかで、社運が決まる」と考えているようであれば、Webサイトを持つ前に、もっと根本的な所である、精神的な理由を考えた方が良いです。
何に成果を求めるのか?
経営学者ドラッカーも言っているように、「優れた仕事を行うためには、自らの組織の使命が、社会において重要な使命であり、他のあらゆるものの基盤であるという信念を持つ」ことが重要です。簡単に言うと、「なぜ我が社が必要なのか?」を考えることです。社会貢献がしたいという使命感を持って、はじめてWebサイトが生きてくると思います。
この使命感を、世の中に訴えるようなWebサイトが、生きたWebサイトだと思っています。例えば、「なぜこの商品を売って売るのですか?」と問われたときに、単に「たくさん売れそうだった。」と答えるのと、「この商品が売れることが、お客様の幸福につながると思った。」と答えるのでは、結局は同じものを売っているにもかかわらず、その違いははかりしれません。
Webサイトで何ができるのか?
Webサイトを持つにしても、Webサイトに何を求めるかによって、Webサイトの性質が異なってきます。ここで重要なことは、Webサイトで何ができるかです。次は、Webサイトでできる主な事柄です。
- 営業マンの代わりに会社や商品を説明してくれる。(営業マン代わり)
- 広告・パンフレットの代わりに、商品をアピールしてくれる。(広告・パッフレット代わり)
- 既存のお客様に、パンフレットを送ることができる。(DM代わり)
- 商品を販売してくれる。(店員・レジ代わり)
- お客様からの、お問い合わせに答えてくれる。(電話番代わり)
- マッサージやエステなどで、自動で予約受付をしてくれる。(電話番代わり)
これら以外にも、アイデア次第では、いろいろな使い方ができます。使命達成のために、Webサイトに、何をさせたいかを明確にしてから、Webサイトを製作していった方が、Webサイトの方向性がぶれにくいので、Webサイト製作コストを、安く抑えられると思います。
Webサイトを、「Webサイトで何ができるか」という視点で述べましたが、いろいろな視点からWebサイトを見ると、Webサイトのことが、よりよく理解できると思います。以下、数ページに分けて、Webサイトをいろいろな視点で述べていきたいと思います。
Webサイトを持つときの心構え
「とりあえず・・・」では、止めた方が良い
また、Webサイトを軽く考えている布団職人さんも、多いと思います。何でもそうですが、例えば、「とりあえず、ホームページを・・・」、「このWebサイトで、とりあえず売り上げが10%伸びて・・・」と考えている時点で、ダメです。「とりあえず・・・」でなく、「絶対に・・・」にして下さい。
ご自身でWebサイトを立ち上げるためには、とても根気が必要です。生半可な気持ちでは、成しえられません。途中で挫折するのであれば、はじめから50万円ほど出して、業者に作ってもらった方が、まだまっしです。
いつも「とりあえず」と言っている人は、ナポレオン・ヒルの著書を読んだり、ナポレオン・ヒル・プログラムで、教育を受けたりして、意識改革をして下さい^^;
「うちは古い業界だし・・・」
だからこそ、今必要なのです。
例えば、布団業界はいかがでしょうか?。布団はかなり古くからある業界ですが、今バタバタと倒れている状況です。ところが、インターネットで布団販売をしている業者は、増えてきているのです。なぜなら、ちょこちょこ売れるからです。
布団業界は、流通量が少なくなったとしても、無くなることはありません。ところが、今まで毎年注文していた布団屋さんが、いきなり潰れてしまったとしたら、困ったお客様は、どうするでしょうか?。
ただし、売れるには条件がいろいろとあります。その条件についても、追々説明していきたいと思います。ともかく、ホームページを持つ前に、こちらの参考サイトにてホームページの性質を鳥観しても良いかもしれません。
Webサイトのメリットとデメリット
商売においては、どういった場面でも、損得勘定はつきものです。Webサイトのメリットとデメリットを天秤に掛けて、費用対効果を考えたいと思います。まずは、デメリットから考えてみましょう。
デメリット
- パワーが必要。
- 費用・時間が掛かる。
- 注文メールや質問メールの受け答えをしないといけない。
- 本当に売上げが上がるか心配。
何でも、新しいことをするのに、パワーが必要です。若さの勢いとでも言いましょうか。ですので、50歳以上の方は、Webサイトが嫌いなのでしょう^^; その言い訳として、「楽して儲かる仕事は嫌いだ!」とか言われることが多いです。Webサイトは広告の一種ですので、可能性のある仕事ですが、楽して儲かる仕事でないと断言します。
2番目の費用というものは、広告宣伝費と考えて頂いたら良いと思います。費用には、Webサイトの製作費と、維持費があります。時間には、パソコンやWebサイトのことを、勉強する時間も含まれます。
「自分でホームページを作って、ホームページ制作費はタダにしたい」と言う方は、多いように思います。ところが、パソコンはいずれ壊れますし、プロバイダとインターネットの契約をすると、毎月の維持費がかかります。また、自分でWebサイトを作る場合でも、自分自身の人件費がかかります。
3番目は、当たり前のことですよね。「えっ? 受け答えをしなくちゃ、ダメなのですか?」と言っている人は、お店にお客様が来たときに「えっ? 対応しなくちゃダメなのですか?」と言っていることと、同じです^^;
4番目が気になることは、仕方ないことですが、この指南書を熟読されて、検討なさって下さい。おふとんの人に登録されたお店限定で、無料でご相談にものります。(現実、無料相談させて頂いて、売上げアップのお店もあります。)
メリット
- お店を宣伝できる。
- Webサイトが24時間営業してくれる。
- 日本国内すべてが、営業範囲になる。
- ドキドキ・ワクワク
お店の看板に電気を点灯させるのは、お店をアピールするためです。また、折り込み広告を打つのも、同じことです。Webサイトも同じような役目があります。
ところが、折り込み広告と、Webサイトでは、大きな違いがあります。それは、お客様の意識です。折り込み広告は、商品やお店に興味がある人、無い人関係なく、宣伝します。ところが、Webサイトは、商品やお店に興味のある人しか、Webサイトに訪れません。
2番目は、お店は昼間の人をターゲットですが、インターネットでは夜中でもお客様が訪れます。つまり、お客様の性別や生活状態などに関係なく、商品やお店に興味がある人であれば、誰でも優良なお客様になる可能性があるわけです。
3番目は、インターネットを活用すると、今まで地域のみの営業範囲だったものが、全国レベルになります。当然ながら、今までとは違った販売方法になるので、その研究が必要ですが、売り上げアップが見込めます。
4番目は、インターネットにより、今までに出会うことのなかったお客様と、出会うことができるようになります。そして、何よりも、新しいことへにチャレンジすることで、惰性で仕事をしていた人が、希望を持って、明るくなる前向きな考えになる。私のコンサル事業のお客様で、そういった奇跡を、たくさんみてきました。
Webサイトの位置づけ
Webサイト販売での売上げ目標
Webサイトを立ち上げて、いきなりガバッと儲かることは、まずあり得ません。まず時間に耐えて、少しずつ、少しずつ、Webサイトを改良していった結果、いつのまにかWebでの粗利が月10万円を超えていたという具合になってきます。
そこで、私がお客様によく提案していることですが、Webサイトを立ち上げて1年目の目標として、インターネットでの粗利で、Webサイトの維持費(月¥2,000程度)と通信費(月¥5,000程度)をまかなうことができるように、なって頂けたらと思います。
Webサイトは営業マン?それとも単なる広告?
Webサイトの考えとして、間違ってはダメなことですが、Webサイトはあくまでも広告です。Webサイトが営業をしてくれるものの、営業マンではございません。詳しくは、後述すると思いますが、やっぱり最後は、人と人ですので、お客様の立場になるというサービス精神を忘れないで下さい。
まとめ
とある不確定な情報ですが、流通の40%がインターネットで行われていると、言われております。もし、この情報が正しいとすると、インターネットで営業していない企業は、売上高を40%落としていると言えます。
着実に、お客様の動向としては、インターネットでお店を探す方が、増えてきておりますので、売上げを伸ばしたいのであれば、インターネットは無視できません。「時代が変われば流通が変わる。流通が変われば商売方法が変わる。」商売の先人のお言葉です。
上記のメリットとデメリットを天秤に掛けて、メリットの方が大きいと感じられたのであれば、Webサイトを製作されたら良いと思います。
「Webサイトを作る!」と決断されたのであれば、本当に価値あるものを作って頂けたらと思います。
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