1ページ当たりのコンテンツ量が多いと上位ヒットしやすい
コンテンツとは、Webページの中に書き込まれている、文書や絵などの内容のことを言います。
実は、ページ数とコンテンツ量を調整することによって、上位ヒットしやすくなるって、ご存じですか?。このことは、ケース・バイ・ケースなので、微妙と言えば微妙なのですが、おおよそ、そのような傾向があります。
ページ数
仕事柄、いろいろな業種のWebサイトを製作し、管理契約を結ばせて頂いて、Webサイト訪問者やキーワードのチェックさせて頂いているのですが、とある傾向がわかってきました。
昔は違いましたが、最近では、ページ数の多さは、検索結果の順位付けに、ほぼ影響がございません。ページ数が多くなると、管理が大変になって、コストがかかるばかりか、1ページ当たりのコンテンツ量が減って、上位ヒットしにくくなります。
内容が稀薄になるにもかかわらず、やみくもにページ数を増やすことは、止めた方が良いです。しかし、検索エンジンの検索結果で、どれか1ページでも上位ヒットしてくれたら良いですので、ページ数が多いとそれだけ有利になります。
ちなみに、大手企業でしたら、Webページ数を、3万ページや4万ページと作っていることは、すでに当たり前になってきています。その中で、中小企業がどのように戦っていくかが、重要になってくるわけです。
コンテンツ量
上位ヒットには、キーワードの出現頻度、総キーワード数、被リンク数、キーワードの重み付けなど、さまざまな要因がございますので、なかなか難しいところです。
そうは言うものの、私の今までの経験から、同じ内容のWebページが二つあったとしても、1ページ中のコンテンツ量が多いページの方が、上位ヒットしやすいように思います。ここが、大手企業のWebサイトと太刀打ちできる所だと思います。ですので、最低でもトップページは、テキストの文字数を2000以上にしてください。
コンテンツ量の増やし方
コンテンツ量を増やすのは簡単
商品の紹介ページでしたら、とても簡単にコンテンツ量を増やすことができます。
それは、商品のページに「ご注文方法」「お支払い方法」「送料」「配送時間」などの、今まではご注文ページに入っていた内容を、入れるのです。
増やせば良いってわけじゃない
コンテンツ量を増やせば良いからと言って、膨大な行数のWebページを作っても、これまた意味がございません。
なぜなら、検索エンジンのロボットは、ある一定以上の文字数を超えた時点で、それ以上、Webページの情報をキャッシュしない設定になっているからです。
でも、その量は、とても膨大な容量ですので、通常の使用では、全く問題ありません。
自然な文書で増やす
ときどき、キーワードの数を増やすといって、「布団、布団、布団・・・」と入れている人がいます。最近は、少なくなってきましたが、これはダメです。
このような、キーワードを連呼することは、検索エンジンが一番嫌っていることなので、すぐに上位から脱落してしまいます。コンテンツやキーワードの数を増やすのであれば、自然な文書を入れていく方が、良いです。
ところが、今度は、文書が多くなってくると、読む側が大変ですので、絵を増やしていった方が良いです。絵を入れるときも、ポイントがございます。
つまり、検索エンジンは、文書なら認識できるのですが、絵の持っている意味を認識できません。そのため、それぞれの絵には、絵が持っている意味を「alt属性」を使って入れてあげる必要があります。alt属性については、とても大切なことですので、後述したいと思います。
ページ数が多くなると注意すべきこと
リンク数にも注意
リンクとは、クリックすると次の画面に移動するような接続です。ページ数が多くなってくると、リンクを設置する数も増えてくると思います。ところが、1ページにリンクを設置する数を、100程度までに抑えておかないと、Googleなどの検索エンジンでは、100を超えるリンクは無視されると言われています。
ということは、ページ数が多いと、リンク数を増やす作戦によって、効率よく上位ヒットを狙えません。
サイトの階層構造
そこで、リンク数が多い場合は、リンク数の問題を、サイトの階層構造を効率良くすることによって、回避できます。
例えば、「花」についてのWebサイトを開設したとします。トップページのタイトルが「花」になります。そして、各ページに「白いバラ」「赤いバラ」「黄色いチューリップ」「赤いチューリップ」があったとして、それらをトップページから、リンクを張ります。すると、次のような階層構造ができあがります。
今の状態では、ページ数が5ページですので、ページ数が少ないため、このように2段の浅い構造でも、問題ありません。第1階層から、第2階層へのリンクは、4本しかありません。しかし、バラにはもっとたくさんの色がありますし、チューリップも同様です。他にも、花の種類はたくさんあります。これらすべてをページにしていると、ページ数が膨大になってきます。
ページ数が膨大になってくると、トップページでは、それらのページにジャンプするリンクの数も、膨大になってきます。そこで、次の図のように、階層構造を1段増やして、3段構造にします。
「白いバラ」と「赤いバラ」には、「バラ」のトップページを設けます。チューリップも同様にします。すると、階層が3階層になり、トップページ「花」から、第2階層へのリンク数が、4本から2本に減りました。
ここで、当然ながら、第2階層の「バラ」と「チューリップ」のページが増えるわけですので、バラやチューリップに関するコンテンツを追加しなければなりません。しかし、ページ数が5ページから7ページに、効率よくページ数を増やすこともできました。
- ← 前のページ 「10.訪問者が扱いやすいWebサイト」
- 「12.PageRankの上げ方」 次のページ →