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Webサーバーとは

サーバーとは

テニスでサーブする人のことを、サーバーと呼びますが、ボールではなくデータを配信するものを、サーバーと言います。

1980年頃に、米国Sun Microsystems Inc.(サン・マイクロシステム)の創設者が、「The Network is The Computer.」と提唱しましたが、当時は理解されず、20年弱が経過してようやく定着しました。サン設立当時は、スーパーコンピュータがもてはやされ、メイン・コンピュータやメイン・フレームと言われていました。そういった主なるコンピュータとパソコンを回線で接続することによって、パソコンを効率良く使う方法が、ずいぶんと研究され、後のインターネットに活かされています。

そういった主となるコンピュータにデータを蓄積して、手元のパソコンで操作するような手法を、リレーショナル・データベースと言います。このリレーショナル・データベースを管理するコンピュータをサーバーと言っているようですが、数年するとユビキタスという言葉によって、変化してくるかもしれません。

Webサーバー

Webサーバーとは、Webサイトのデータをやり取りするサーバーのことです。Webサーバーには、Webサイトのデータやプログラムが蓄積されていて、インターネットを通じてアクセスしたパソコンに対して、要求通りのデータを送信します。

例えば、ブラウザのアドレスの頭には、次のような文字や記号が入っています。

http://

これは、「HyperText Transfer Protocol 」の略で、簡単に言うと「ハイパーテキスト、つまりWebページのデータを転送する(トランスファー)規格(プロトコル)でデータを要求します。」という命令文なのです。

Webページを見たいと思っている訪問者は、Webページ制作者のパソコンには見に行きません。仮に見に行けるとしても、24時間パソコンの電源が入っているわけではないので、電源が切れているときは見られません。そこで、Webページのデータを、Webサーバーに転送します。すると、Webサーバーが24時間動いているので、訪問者はWebサーバーにWebページのデータを見に行くことができるのです。

ただし、Webサーバーは基本的に無料ではありません。電気代もかかりますし、コンピュータの維持費もかかります。Webサーバーにも、サーバーが壊れにくいかや、ネットワーク回線は大容量かなどの品質があり、契約も必要です。

メールサーバー

メールサーバーとは、E-mailを管理するサーバーのことです。メールサーバーには、サーバーからユーザーにメールを送るPOP3サーバーと、ユーザーからサーバーにメールを送るSMTPサーバーがあります。

メールもWebページと同様に、メールを送りたい人は、送り先のパソコンにメールを送るのではなく、相手のメールサーバーにメールを送ります。すると、相手はパソコンの電源を入れたときに、自分のメールサーバーにメールが届いているかを、確認するという仕組みになっています。


Webサーバー業者選び

Webサイトを公開するのに、自分自身でWebサーバーを立ち上げるか、誰かにWebサーバーを借りること必要です。現実的に見て、自分自身で立ち上げるには、コストパフォーマンスが悪いので、借りることになります。

借りて使うサーバーのことを、レンタルサーバーと言います。レンタルサーバーを運営する事業のことを、ホスティングサービスと言います。ホスティングサービス業者の性質には次の3種類に分けられると思います。

  1. インターネットプロバイダ
  2. 無料サーバー(フリーサーバー)
  3. 有料サーバー

1.インターネットプロバイダ

インターネットプロバイダとは、パソコンをインターネットに接続してくれる業者のことです。通常は略して、プロバイダと言っています。インターネットに接続するためにプロバイダと契約をすると、たいていの場合、無料でWebサーバーの容量が割り当てられます。このWebサーバーを利用して、Webサイトを公開できます。

プロバイダ代に、Webサーバー代が含まれているので、実質無料ですが、サーバーの設定などの自由度が低いです。

2.無料サーバー(フリーサーバー)

Webサーバー業者の中には、無料で容量を割り当ててくれる業者があります。プロバイダと比べて自由度は高いのですが、契約によっては、Webページ中に広告を掲載することを要求するものがあったり、自動で広告が出てしまうものがほとんどです。

3.有料サーバー

私が一番お勧めしているWebサーバーが、有料サーバーです。ほとんどが年間契約で、お金を取られますが、自由度が高く広告が掲載されません。

最低限選びたいこと

Webサーバーを選ぶときに、最低限選びたい項目は、次の二つです。

  • 広告が掲載されないこと
  • CGIが使えて、sendmailが使えること

広告が掲載されないことは、当たり前のことです。なぜなら、商売のWebサイトを公開するのに、同業他社の広告が掲載されてしまったら、「いったい何をしているのだろう?」と思いませんか?

sendmailは、CGIと言われるプログラムの動作の一つです。「順位検索ツール」も、Perlという言語を使って作られた、CGIプログラムです。sendmailを使うと、プログラム上からメールを送信できます。お客様が、Webサイトのご注文フォームやお問い合わせフォームから、注文をしてくださったり、お問い合わせをしてくださった内容が、メールで届くようにするのに、CGIの動作とsendmailの利用が必須です。今はほとんどございませんが、sendmailを禁止しているものもございます。決して、Webサーバーを値段だけで選ばないようにしてください。

なお、レンタルサーバー会社では、サーバーの性能を公開しておりますので、その性能の所に、CGIやsendmailが使えるかが書いてあります。


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レンタルサーバーの比較項目

私がレンタルサーバーを決定するのに、主に次の項目を比較します。

比較項目優先度項目に選ぶ理由
メールアドレスの数★☆

従業員一人ひとりに、自分の会社のメールアドレスがあると、仕事がやりやすくなります。従業員の人数が多い、もしくは今後増えるのであれば、無料でメールアドレスを増やせる業者が良いと思います。

それと、メールアドレスを自由に増やすことができても、簡単で気軽に増やせるかが問題です。メールアドレスを増やすことを申請して、数時間経ってから増えているような、パフォーマンスの悪いサーバーもあります。

自分一人とか、会社に1個しか必要ないと言うのであれば、気にする必要はありません。

サーバー容量★★

製作しているWebサイトが、画像がいっぱい入るのであれば、容量が多いものが良いですが、はじめから容量が多い所を借りると、レンタル料が高くなります。

いろいろな容量のプランがあって、容量が足りなくなったら、気軽にプランの変更ができる所が良いと思います。

料金★★

Webサイトを公開している間、ずっとお金を払っていくわけですから、安い方が良いに決まっています。

料金には、1.サーバーをレンタルすることに対する料金、2.メールアドレス追加にかかわる料金、3.後ほど述べる独自ドメインの料金があります。

CGIの自由度★★☆

Webサイトにお問い合わせフォームを掲載するためには、CGIの動作と、sendmailが使えるかが問題だと述べました。使えたとしても、自分でプログラミングしたCGIを自由に使えるかどうかも、重要な項目です。あらかじめサーバー独自で決められたCGIのみしか使えなかったら、Webサイトのデザイン性が落ちてしまいます。

それと、今は少ないと思いますが、CGIを使うために、難しい設定が必要であったり、CGIを入れるディレクトリが自由に決められないという、煩わしさがある場合もあり、レンタルサーバー選択のポイントになります。

サブドメイン

サブドメインについては、詳しく後ほど述べます。ここでは、サブドメインが自由に設定できるかが、一つの選択肢として出てくるとだけ、述べておきます。

サブドメインを自由に増やすことができるサーバーは、実質、Webサイトをたくさん持つことができるので、上位ヒットに役立てられます。

他社広告の掲載★★★

商売で使用するWebサイトに、他社広告が掲載されてはいけません。プロバイダか有料サーバーを選べば、問題ありません。

信頼度★★☆

初めて使う業者の場合、Web事業関連の友達からの噂を重用視します。業者が倒産してしまったら、Webサイトを公開してくれなくなります。レンタルサーバー業者が乱立している時代ですので、会社組織としての安定度も調べる必要があります。

私のお客様には、これらの項目をすべて考慮して、いつもエックスサーバーをお勧めしています。他にも良いレンタルサーバーがございましたら、教えてください。


独自ドメインの取得

サーバードメインと独自ドメイン

プロバイダや一部の無料サーバーと契約したら、ドメインがすでに決められています。ドメインとは、例えば

http://www.geocities.jp/ofuton_no_hito/

というURLがあったとすると、「.(ドット)」で区切られた「jp」や「geocities」がドメインです。プロバイダや一部の無料サーバーでは、このドメインは自由に決められません。このURLは、「おふとんの人」のURLですが、ドメインは無料レンタルサーバーの「ジオシティー」のものです。

このように、「geocities.jp」は「ジオシティー」の独自のドメインですが、このような独自のドメインを、独自ドメインと言います。

ジオシティーでサーバーをレンタルした場合、ユーザー名「ofuton_no_hito」を自由に決めて、ドメインの左側にくっつけたものが、自分自身のURLになります。実は、Webサイトを運営していく上で、独自ドメインを持っていないと、不利な部分が出てきます。そこで、「おふとんの人」でも独自ドメインを取得しました。

● 「おふとんの人」独自ドメイン

http://www.ofuton.info/

独自ドメインを持っていないと、何が不利なのかと申しますと、Googleが提供する「ウェブマスターツール」の機能が十分に使えないのです。ウェブマスターツールは、GoogleとWebサイトを接続する、大切なツールですので、後で詳しく述べます。

それと、独自ドメインがあると、独自のWebサイトを運営しているということで、企業としての信頼度がアップします。

サブドメイン

サブドメインとは、先ほどのURLを例にしますと

http://www.geocities.jp/ofuton_no_hito/

この中での、「www」の部分です。トップレベルドメイン「jp」から左側をサブドメインと言うので、厳密には「geociteis」もサブドメインに分類されます。この部分に自由に決めたユーザー名にすることもできるサーバーがあります。そうすると、あたかも独自ドメインのように、URLを作ることができます。仮に、「ジオシティー」でサブドメインが使えたとすると

● 架空のURL

http://ofuton_no_hito.geocities.jp/

という具合になり、独自ドメインのようになります。これだと、Googleウェブマスターツールを使うことができます。とは言うものの、独自ドメインの年維持費は、一昔と違ってとても安いので、好きな名前の独自ドメインを取得したら良いと思います。

独自ドメインの取得方法

独自ドメインは、契約しているサーバーや、独自ドメインを扱っている代理店にお願いします。お願いをする方法は、それぞれのメーカーに、申請するWebページがあるので、そこで必要事項や支払い方法を記入して送信します。支払いが終わったら、ドメインを管理している大元の組織に申請してくれます。

DNSの設定は、インターネットを通じて、じょじょに完了していく。

申請したドメインが先を越されているとか、他の何も問題がなければ、ドメイン・ネーム・サーバー(DNS)の設定をして頂けます。DNSに設定されたデータは、インターネットを通じて、1週間ぐらい掛けて、全世界のDNSに送られ、じょじょに設定が完了していきます。国内は、おおよそ2日程度でドメインが取得されますので、2日後には、独自ドメインでWebサイトにアクセスできるようになります。

「.com」ドメインですと、年維持費が¥500程度と、とても安いです。ドメインの年維持費は、サーバー会社によって違いますので、同じ性能のWebサーバーを持ったサーバー会社があれば、値段の安い方を選べば良いと思います。

独自ドメインを取得するに当たり、URLの意味を詳しくしっておいた方が良いですので、次にページでは、「41.URLの意味」について、お勉強したいと思います。