strongタグとbタグ
多くのHTMLリファレンスでは、普遍的な内容のものが多いため、実際のWebサイト制作現場で直ちに使うことができません。そこで、現場で直ちに使えるような、タグについて細かい説明をして参りたいとおもいます。続いて、strongとbタグ、emタグです。
表示結果は同じ
語句を見た目で強調するために、太字にすることは、よく見かけます。英語的にはボールド体と言います。その太字にするタグとして、strongタグやbタグが使われます。どちらも同じ表示結果になります。
●例1
庭で<strong>小鳥</strong>が<b>木の実</b>を食べている。
●例1の表示結果
庭で小鳥が木の実を食べている。
「小鳥」をstrongタグでマークアップして、「木の実」をbタグでマークアップしています。どちらも表示結果は同じになります。では、どちらを利用する方が良いのでしょうか?
でも、意味は大きく違う
bタグは、初めて出てきたタグだと思います。意味は、「文字を太字にする」です。また、strongタグの意味は、「強調する」です。
では、見た目は同じのbタグとstrongタグですが、同じキーワードをマークアップするとして、検索エンジンからすると、文字を太字で表現するbタグでマークアップされたキーワードと、強調するためにstrongタグでマークアップされたキーワード、どちらのキーワードが重要だと判断するでしょうか?
乱用はよくない
strongタグが、検索エンジン最適化では重要であることが、ご理解頂けたことと思います。かと言って、すべてのキーワードをstrongタグでマークアップすることは、バカの一つ覚えだと思って下さい。
さりげなく、自然に、そして本当の意味で重要だと思い、strongタグでマークアップされたキーワードと、やたらめったらstrongタグを乱用してマークアップされたキーワード、どちらの方が重要なキーワードだと思いますか?
検索エンジンも、これと同じように判断するように、プログラミングされていると思います。
最近の傾向では
全くタグを知らない人が、Webサイト制作支援ソフトを使って、Webサイトを立ち上げていることが、ほとんどだと思います。
Webサイト制作支援ソフトは、本当に素直なので、「この文字は重要なので太字にしよう。」と思ったとして、「太字ボタンをクリック・・・。」とすると、bタグでマークアップされてしまいます。
そういった、HTMLタグを知らない人が作ったWebサイトでも、内容的には重要なWebサイトである場合もあり、最近の検索エンジンでは、bタグでマークアップされた文字も、strongタグでマークアップされたことと同じ意味で捉えるものもございます。
emタグ
emタグの意味
emタグの意味は、emphasis、つまり「強調」です。とすると、strongと同じ意味になります。では、emタグとstrongタグの使い分けは、どのようにすれば良いのでしょうか?
emタグとstrongタグの使い分け
その答えは、emタグとstrongタグの重みの違いにあります。emタグよりも、strongタグの方が、意味合いとして、強い強調になります。
emタグとstrongタグを効果的に使い分けて、より意味のあるWebページを作ることができます。
まとめ
ちなみに、IEでは、emタグを使うと斜体で表示されます。これは、iタグでも同じ表示になります。ここで、emタグとiタグの違いは、emタグは強調でしたが、iタグは「イタリック」のi、つまり斜体にしなさいという意味です。
ここからも分かるように、タグには、それぞれ意味があって、表示結果に惑わされないで、タグの意味に忠実に作りたいものです。また、そういったタグの意味に忠実に作られたWebページほど、検索エンジンでは上位ヒットしやすくなります。
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