DOCTYPE宣言
では、実際にHTMLを打っていきましょう。まずは、「テキストエディタでWebページ編集」で説明したように、テキストエディタを開いて下さい。
HTMLにも、いろいろな仕様があります。ある仕様に従って書くと決めたら、それを宣言しないといけません。HTMLソースの、一番上にDOCTYPE宣言を入れて、HTMLの、どの仕様を使って書いているのかを、宣言することができます。
テキストエディタを開き、次の文をコピー&ペーストして下さい。手入力してもかまいませんが、入力ミスがあるかもしれませんし、面倒ですのでコピーが、良いかと・・・^^
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN">
この宣言は、「HTML バージョン4.01 Transitionalの仕様で記述していきます!」という宣言で、HTML 4.01 Transitionalは、ごく一般的なHTMLの仕様です。今後は、HTML 4.01 Transitionalの仕様に基づいて、勉強していきたいと思います。
ちなみに、この宣言は、タグではございません。
基礎的な決まり文句
次にご紹介する4個のタグも、決まり文句と思って、何も考えないで打ち込んで下さい。HTMLでは、この4個のタグは、基本的に省略してはダメということになっています。
HTMLタグ
先ほど打ち込んだ続きですが、テキストエディタを開き、次のように打ち込んで下さい。簡単な文ですので、手入力で練習して下さい。
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN">
<html lang="ja">
</html>
このタグは、htmlタグです。「ここからhtmlが始まって、htmlがここで終わります。」という、おまじないです。
lang属性に「ja」を指定すると、「日本語ですよ!」という意味になります。つまり、htmlタグで囲まれているすべては、「日本語です。」という設定になりますので、htmlタグ内で出てくるタグのすべてに、lang属性を指定しなくても良くなります。ただし、タグの中がすべて英語の場合は、lang属性で「en」を設定する必要があります。
15.HTMLの記述方法(基礎編)でも申しましたが、html要素とlang属性の間に、半角スペースを入れ忘れしないようにして下さい!
また、htmlタグの後には、何も入れてはダメというルールがあります。たまに見かけるのですが、htmlタグの後に、改行が入っているとか、次の例のように、コメントが入っているWebページもあります。
● 間違った例
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN">
<html lang="ja">
</html>
<!--終了-->
htmlタグで、headタグとbodyタグを挟む
html開始タグと、html終了タグの間に、改行をいくつか入れて、隙間を作り、その中に、headタグとbodyタグを入れて下さい。
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN">
<html lang="ja">
<head>
</head>
<body>
</body>
</html>
htmlタグの中には、headタグとbodyタグを1個ずつしか入れてはダメです。また、その他のタグは、いくつでも入れて良いのですが、headタグか、bodyタグの中にしか、入れてはダメというルールになっています。
headタグの中に、Webページの設定が入り、bodyタグの中に、Webページの文書や絵などのコンテンツが入ります。
headタグで、titleタグを挟む
headタグの中に、titleタグを入れて下さい。
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN">
<html lang="ja">
<head>
<title></title>
</head>
<body>
</body>
</html>
titleタグの中に、Webページのタイトルが入ります。例えば、座布団のWebページでしたら、
<title>座布団について</title>
のように記述します。ちなみに、今ご覧になられている、このWebページのタイトルは、ソースを見て頂けたらわかるのですが、「HTMLの記述方法(実用編):無料ホームページ教室」です。
titleタグは、とても重要なタグの一つですので、今後制作予定のHTMLリファレンスで、詳しくお勉強していきましょう。
この時点で、ソースを上書き保存し、上書き保存したHTMLファイルをブラウザで開いても、何も表示されない、真っ白な画面になったと思います。
コンテンツを入れる
では、実際に、コンテンツを入れてみましょう。テキストエディタに、次のように打ち込んで上書き保存し、ブラウザで開いて下さい。すでにブラウザを開いている人は、ブラウザの「更新」ボタンをクリックして下さい。どのように、表示されましたか?
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN">
<html lang="ja">
<head>
<title>HTMLの練習</title>
</head>
<body>
本日は、晴天なり。
</body>
</html>
ブラウザに、「本日は、晴天なり。」と黒字で表示されましたでしょうか?。
本日は、晴天なり。
また、ブラウザの上側の青い部分にタイトルとして、「HTMLの練習」と表示されたはずです。もし、titleタグに何も入れなければ、上の青い所に、URLが表示されます。
コンテンツ更新後の表示確認
テキストエディタにて、ソースを変更してコンテンツを更新し、上書き保存が終了したら、ブラウザを開き直すか、ブラウザの「更新」ボタンをクリックして下さい。すると、更新した所が、反映されていることと思います。
分かりやすい階層構造
タグの階層構造
上の例で、titleタグを見たときに、titleタグは、headタグに挟まれています。また、headタグは、htmlタグに挟まれています。ということは、titleタグは、headタグにも、htmlタグにも挟まれていますので、「htmlの中のheadの中のtitleタグである!」ということになります。
このように、タグは幾重にも重なっていくことになります。つまり、階層構造になっています。
階層構造を分かりやすく記述するために
タグの階層構造を、パッと見た目で分かりやすくするために、階層の深さに応じて、左側に半角スペースを入れる場合があります。例えば、上の例を使いますと
<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN">
<html lang="ja">
<head>
<title>HTMLの練習</title>
</head>
<body>
本日は、晴天なり。
</body>
</html>
ここで、htmlタグが階層の深さでは、一番浅いタグです。htmlに挟まれたheadタグとbodyタグが、第2階層ですので、左側に半角スペースを2個入れています。titleタグや、bodyタグ内のコメントは、第3階層ですので、左側に半角スペースを4個入れいています。
このように、階層の深さに応じて、左側に半角スペースを入れていくと、パット見た目が分かりやすくなります。
まとめ
これで、HTMLソースを作っていく上での、土台が完成しました。次に、代表的なHTMLタグのお勉強をしましょう。
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