毛布の基礎知識

おふちゃんとピロくん

Blanketの語源

Blanket(毛布)の語源は、フランス語のblanc(白い)に由来するそうで、毛布の初めは白いウール地で作られていたようです。

毛布とは、本来は獣毛を使ったもの

毛布は、毛の布と書きますので、本来は、獣毛で作った掛けです。ところが、綿アクリルなど、獣毛以外の毛布があり、毛布の本来の意味が薄れているように思います。

本当の毛布は、10万円ぐらいします。獣毛だけあって、首筋などの皮膚の薄い部分に触れると、チクチクする感じがあります。獣毛は放湿性が高いので、温度調整機能があり、冬は暖かく、夏は涼しくなります。私も、獣毛の毛布を使っていたことがありますが、手放せなくなります。

アクリル、ポリエステル毛布について

少し前、一時的に、アクリル毛布を使っていましたが、アクリル毛布は、布団に入った直後は暖かいのですが、寝ている間に、汗で蒸れるので冷えます。アクリルやポリエステルなどの化学繊維の毛布は、朝起きると、下の方に蹴られていませんか?

アトピーの人は、洗えて清潔だからと言って、汗まみれになるアクリル毛布を使う方が、多いように思います。これは、汗はアルカリ性なので、肌に雑菌を繁殖させます。また、静電気でアレルゲンを寄せ付けるという面からも、好ましくありません。

トーマスや、アンパンマンのアクリル毛布を使って、汗まみれになるぐらいでしたら、長く使える羊毛肌布団「いんなあケット」を使った方が、いいのではないかと思います。

毛布のサイズ

毛布には、シングルダブルがあります。実寸は、それぞれのメーカによって異なりますが、おおよそ

  • シングル:150cm × 210cm
  • ダブル:190cm × 210cm

ですが、毛布には、シングルしかないと言って、過言ではございません。ダブルの毛布を使う人は、本来の毛布の使い方ができていません。

毛布の正しい使い方

ご夫婦や、子供といっしょに寝るときは、ダブルサイズなどの大きな布団で寝ます。そうすると、毛布もダブルサイズを使うように思いますが、実は、違っているってご存知でしょうか?。ダブルサイズの布団で寝ても、毛布は、シングルサイズのものを、1人1枚で使います。

そうすると、布団の取り合いの心配もなくなり、寝冷えしにくくなります。


毛布の種類と特徴

毛布の種類は様々で、主にウール羊毛キャメルアルパカなど),アクリル,綿があります。主な毛布の種類と特徴をまとめると、次のようになります。

1.ウール毛布

  • 水分の発散性が高いので、いつもサラサラで肌触りが良い。
  • 毛布の中で最も寝心地が良い。
  • 普通に使っていたら、湿気は、ほとんどない
  • 万が一、湿気てしまうと、虫がわくことがある。
  • 値段は高価(8,000円~200,000円)
  • 比較的安価なものは、化学繊維と混ぜた羊毛混である。

2.アクリル、ポリエステル毛布

  • 耐久性が良い。
  • 静電気でホコリやアレルゲンを吸い寄せる。
  • 蒸れ易いので、朝、蹴って下の方へ行っていることが多い。
  • 家庭で洗濯できる。乾きも早い。
  • 価格は最も安価(3,000円~10,000円)

3.木綿毛布

  • 木綿は、汗を良く吸ってくれるが、その分だけ湿気っぽくなり重く感じることもある。冬に布団のインナーとして使うと、体にまとわりついて、寝苦しくなることもあるので、夏に最適。
  • 家庭で洗濯できる。
  • 価格は安価(3,000円~15,000円)
  • 比較的安価なものは、化学繊維と混ぜた混綿である。

4.キャメル毛布

  • 保温性や水分の発散性が、最も高い。
  • 毛が少し硬いので、地膚がチクチクとすることもある。
  • 湿気ることは、ほとんどないが、湿気てしまうと、虫がわくことがある。
  • 高価(100,000円~150,000円)
  • 比較的安価なものは、化学繊維と混ぜた羊毛混である。

5.シルク毛布

  • 肌触りが良い。
  • 静電気が発生しにくい。
  • 湿気を吸い取ってくれる。
  • 薄手なのでドレープ性が高い。

毛布の手入れ方法・洗濯

毛布の手入れ方法・洗濯は、その材質により異なり、おおよそ次の通りです。

1.ウール

  • 水分の発散性が高いので、1週間~2週間に1度程度、日陰に干すだけで良い。
  • 基本的に動物の毛を洗濯するときは、基本的には自分で洗わずにクリーニング店に出す。
  • 自分で手洗いを行なうには、ウール用の特殊な洗剤が必要。ごしごし洗わないで、やさしく丁寧に洗う。洗濯機に入れて、スイッチをポン!は、タブーです。

2.アクリル、ポリエステル

  • アクリル製の毛布は丈夫なので、毛布洗いネットを使って、洗濯機で洗う。洗濯後にふっくらするように、柔軟剤の入った洗剤を用いる。洗濯強度は弱。
  • 洗濯後は、天日干しでも日陰干しでも良い。

3.木綿

  • 木綿の毛布は、アクリル製の毛布と洗い方は同じ。毛布洗いネットを使って、洗濯機で洗う
  • 洗濯後は、天日干しでも日陰干しでも良い。

4.キャメル

  • 上記のウールのメンテナンス方法と同じ。

いろいろな毛布

毛布にもいろいろとあるようです。そういったおもしろい毛布をご紹介します。

キャラクター毛布

子どもをターゲットとした毛布は、必ずキャラクターが印刷されています。子どもも年齢によって、人気キャラクターが決まっているようです。例えば、乳児であればミッフィー、幼児になってくれば男女で好みが違ってきて、男の子は機関車トーマス、女の子はプリキュアという具合です。小学生になってくれば、男の子は仮面ライダーとかの戦隊もので、女の子はスヌーピーやディズニーという具合です。

着る毛布 mofua(モフア)

冬になってくると毛布がとても気持ちいいですね。そういった毛布にくるまるような袖付きの毛布mofua(モフア)というものを見つけました。

モフアは普通に毛布としても使えるようですが、布団から出るときに袖に手を通して、そのまま着て布団の外に出ることができるという優れものです。お風呂上がりにリビングでくつろぐときにも使えそうですね。

モフアのお手入れは、洗濯機の手洗いモードで丸洗いができるようです。念のため、大きめの洗濯ネットに入れて洗った方がよさそうです。

色は、白やグレー、黒、黄色、ピンクなどいろいろと種類があるようです。