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座布団の現状
とある座布団
お世話になっている「ふとんのつたや」さんにて、座布団の会話になりました。そのときに、とある法要座布団を見せて頂きました。その座布団は、端が少し切り裂いてあり、中綿が見える状態になっておりました。
店長自ら切り裂いた、その裂け目から出てきたのは、青黒いもしゃもしゃした綿でした。聞くところによると、紡績工場にて排出される綿屑が、無造作に詰め込まれているらしいです。
その座布団は、大手仏壇仏具屋さんで購入したもので、高級座布団と書いてあったものらしい、とのことでした。あまりにも座り心地が悪いため、店長に相談しに来て、お客様の了解を得て、その場で店長が切り裂いたそうです。
つまり、世の中で市販されている座布団は、まがい物が多いということです。
写真の座布団は、通販で1,700円程度で購入した八端判だそうです。生地を裂いてびっくり、中綿は化繊の屑綿を無造作に詰め込んだものでした。
本物の座布団とは
座りよい座布団の厚さ
座布団の厚さが、「分厚い座布団は、座りにくい座布団」ということを、ご存じでしょうか?。
腕の良い職人は堅めに作る
かさ高い座布団は、座るとお尻が沈んでフワフワするので、バランスを保つのに疲れます。前のめりになってきて、猫背になってしまいます。布団職人は、そのことを知っていて、あえて、ふんわり感の少ない、堅めの座布団を作っているのです。
綿100%の座布団は時間とともに
綿100%は、化繊と比べると、時間とともに弾力性が劣ってきます。実は、そういった座布団の方が、座り心地がよいのです。そういったことから、座布団は綿100%がよいと思います。