布団のダニ駆除

ダニ駆除アイテム

布団のダニ対策について、人体に安全で効果のあるものを比較しました。

布団乾燥機

ダニは65℃以上の温度で死ぬと言われています。最近市販されている布団乾燥機は、ダニが死ぬ温度まで布団を過熱してくれるものが多いので、効果的にダニを駆除できます。値段の安い布団乾燥機でも、ダニ退治対応のものがあり、最大消費電力が600W前後のもの、またはそれ以上のものが、ダニ退治機能付きです。羽毛布団など厚手のものも、対応可能です。梅雨でも、布団を干すことができるので、一家に一台ですよね。

購入時の注意点としては、対応する布団サイズ(シングルダブルなど)と、ダニ退治対応かを確認して下さい。値段的には、ダニ退治対応のものでも、とても手頃になってきました。

夏こそダニ対策が必要ですので、布団乾燥機は冬だけのものでは、ございません。真夏の炎天下の車の中に、布団を入れておくことも、ダニ対策になると思います。

布団乾燥機には、ダニの殺虫以外にも、次のような機能を備えているものもあります。

  • 衣類や靴の乾燥
  • 夏と冬のコース設定
  • 花粉などのアレルゲンの吸着・分解
  • 雑菌対策

フィルターが付いている布団乾燥機は、定期的なフィルター交換が必要です。

黒い布団干し袋と布団干し

黒い袋に入れて干す

布団を外で干すときに、布団を黒い布団干し袋の中に入れて干すと、袋の中の温度が上がって、ダニが死にます。

太陽熱を利用するので、電気代などの経費はかかりません。ダニが大量繁殖する夏には、内部温度がかなり高温になるので、期待大です。また、布団に花粉が付着することも防いでくれます。

そして、黒い布団干し袋に入れた布団を、単にベランダや物干し竿に掛けるのではなく、例えば、右写真のような、X形状などのステンレス布団干しを利用して、布団の面が太陽に向くように、地面と平行に干すと良いでしょう。

脱酸素剤

脱酸素剤は、酸素を吸収してくれる薬品です。布団と脱酸素剤をビニール袋の中に入れて封をすれば、ビニール袋の中の酸素が薄くなっていき、ダニが死滅します。

薬品と言いましても、防虫剤と違い、鉄の酸化を利用しているものが多いので、そういったものは体に安心です。また、布団に臭いが付かないので、お客さん用の布団や、こたつ布団を保存するのに良いと思います。

脱酸素剤メーカーの株式会社丸岡紙店さんに、脱酸素剤の使い方について、聞きました。そうしましたら、「酸素を通過させない特殊なビニール袋が必要で、熱で口を閉じないと、効果が長続きしない」とのことです。その特注なビニール袋ですが、布団が入るぐらいの、大きなサイズのものは、ないそうです。株式会社丸岡紙店さん、お忙しい中、お答え下さいまして、ありがとうございました。

酸素を通さない袋・・・、布団圧縮袋があるじゃないですか。しかも、Amazonで、布団専用の脱酸素剤を発見しました。

参考文献:脱酸素材の中身

乾燥剤

ダニは、湿気があると、行動力が増し、繁殖しやすくなります。ところが、湿気がなくなると、動きが鈍り、繁殖しにくくなり、ダニの活動、産卵、ふ化がしにくくなります。

布団圧縮袋で、脱酸素剤と組み合わせると、効果が高くなります。布団を折りたたむときの間に、乾燥剤と脱酸素材を挟んで、布団圧縮袋に入れます。そして、圧縮して、1ヶ月以上放置すると効果が出てくるようです。

乾燥剤は、湿気を吸い取るなどして、湿度を下げてくれる薬剤です。布団を長期保存するときに、脱酸素剤といっしょに、布団圧縮袋に入れると効果てきめんです。



ダニ捕獲アイテム

布団の中ではなく、部屋に住むダニには、ダニ捕りシートだと思います。

いろいろな種類のものがあるのですが、共通することは、捕獲するための香りがフルーツを主原料としていることです。これでしたら、体や環境に優しいと思います。

  • 思ったよりも効果がある
  • 値段が安い
  • 梅雨に設置してから夏の間まで長期間効果がある
  • 体に安心
  • 置くだけなので手軽

どの製品も、おおよそ有効範囲は1mですので、畳の部屋でしたら四隅に置いておけば良いかと思います。押入でしたら、上下段のそれぞれの中央に置いておけば良いかと思います。有効期限は、製品によって異なりますが、3~4ヶ月です。

普段は、ダニ捕りシートなどにダニの捕獲をさせておきます。そして、夏でしたら、2週間に1回程度、黒い布団袋でダニを駆除すれば良いかと思います。


ダニ除けアイテム

ハーブのダニ除け

ダニ捕りアイテムとは反対に、ハッカなどの天然ハーブの香りで、部屋や布団などに、ダニを寄せ付けないアイテムがあります。

芳香剤のように、部屋においておくものや、布団などに貼り付けて、局所をダニ除けするもの、スプレーで香りを付けるものがあります。もしかしたら、ハッカのアロマオイルでも、良いかもしれません。

ダニ除けアイテムとしては、虫除けスプレーがあるのですが、これは肌に殺虫成分を直接スプレーをするので、年中使うことには抵抗があります。そういった場合には、こういったハーブでのダニ除けが良いですが、効果はいまいちです。

ダニクリン

ハーブのダニよけは、いまひとつ効き目が感じられないときがあるのですが、ダニの嫌う成分を、畳や布団カバーにスプレーしたりすると、効果てきめんです。そういた製品として、「ダニクリン」が有名です。

ダニクリンは、スプレータイプのみならず、洗濯のすすぎのときに入れる「洗濯仕上げ剤」ものもございます。

「洗濯仕上げ剤」の使用方法は、

●全自動洗濯機・ドラム式洗濯機・・・柔軟剤投入口に本品を入れ、洗濯します。

●2層式洗濯機・・・すすぎの水がきれいになったら本品を入れ、注水を止めて約5分間まわします。


布団の湿気対策

布団に湿気が溜まっていると、ダニの繁殖が活発化してきますし、布団に臭いがつきます。布団の湿気は、梅雨だけでなく、真冬でも布団に湿気が溜まります。

除湿マット

除湿マットは、布団の下に敷いて、布団の湿気を除湿してくれます。除湿された湿気は、除湿マットに溜まってきますので、ときどき干して、湿気を飛ばします。

製品によっては、湿気の溜まり具合が一目でわかるセンサーが付いているものがあります。写真の製品も、センサーが付いている製品の一つで、湿気が溜まってくると、ラベルの所に付いているセンサーが、青色が赤色に変化します。除湿マットを干すと、湿気が飛ぶので、赤色から青色に戻ります。

とある布団職人も、実際に自宅で使っているとのことですので、すごく良いのだと思います。


布団用すのこ

押入の中のすのこは、よく聞きますが、布団を敷くときのすのこもございます。布団用すのこは、写真のように、布団のサイズのすのこで、布団と床の間に空間ができるので、布団の湿気を飛ばすことができます。

すのこの問題点は、収納です。単なる板ですと、折り曲げることすらできないので、収納に困ります。ところが、製品によっては、写真のように三つ折りや四つ折りにできたり、ロールのように巻けたりして、簡単に収納できるように工夫されている製品もございます。

押入の湿気対策

押入の湿気対策には、押入内部に空気の流れを作ってあげなければ、なりません。そこで、すのこを敷いてから、布団を乗せるようにします。ダンボールを敷く方法もあり、経済的ですが、見た目が良くありません。

押入を少し開けておけば良いのですが、そうはいきません。そこで、押入の中に湿気取りを入れます。湿気取りの特徴

  • 溜まった水が見えるので、効果が分かる
  • 値段が安い
  • スーパーなどで手軽に買える
  • プラスチックゴミが出る
  • いくつかストックを置いておくのに、場所が取られる

このように、良い面もあるのですが、ゴミ問題などがあります。ところが、電子レンジを使って、簡単にリサイクルができる湿気取り、「湿気トリのたまご」を発見しました。

除湿機

やはり、最強の兵器は除湿機です。4畳半の部屋やロフトなどの狭い部屋では、湿気がこもるので、除湿機がお勧めです。

一時期、ロフトで寝ていたことがあり、朝に起きたら、ロフト内が湿気でモワ~ンとしている感じがしました。朝に扇風機を掛けて、湿気を発散させていました。しかし、いくら扇風機を掛けたとは言え、決定打にはならず、湿気で臭いが付いてしまいました。

やはり、除湿機のパワーは偉大です。湿気による部屋の臭いが消えます。



ダニの死骸がアレルゲン

アレルゲンとは、簡単に言いますと、アレルギーを引き起こす物質のことです。実は、ダニの中にアレルゲンがあり、生きているダニよりも、死んでいるダニの方が、アレルギーを起こしやすいという報告もあります。そこで、ダニの死骸をどのように除去するかを、考えなくてはなりません。

掃除機の布団用ノズル

そこで、ダニを殺虫した後に、布団を外に出してパンパンと叩くことを考えますが、布団を掃除機で丹念に時間をかけて掃除する方が、アレルゲンを除去できる報告があります。

最近市販されている掃除機の中には、布団用ノズルが付いているのもあります。布団ノズルがついていなくても、次の写真のように、掃除機のメーカー別で、ノズルを単品で買えるようです。Amazonを見ていたら他のメーカー用のものもや、全機種対応のものなど多数ございました。


おすすめの掃除機

余談ですが、私も思わず買ってしまた、すごいパワーの、小型サイクロン掃除機があります。ハンディータイプなのに、強力なパワーなので、掃除がらくです。

子供がダニのアレルギーに悩まされている方は、毎日、子供部屋に掃除機をかけますが、わざわざ物置から掃除機を持ってくるのは、面倒ですので、子供部屋の片隅に、チョコンと置いておくことができます。

下の布団用掃除機ネットと併用して、布団の掃除にご利用ください。


布団用掃除機ネット

ノズルの交換ができないという方は、掃除機のノズルに装着するだけで、布団用ノズルになる「布団用掃除機ネット」がございます。

掃除機のノズルに巻き付けるだけで、布団を吸い込まずに、ダニや花粉、ホコリなどを吸い取るネットです。ノズルと布団との間に隙間ができるので、布団が痛みにくく、ノズルが直接布団に触れないので衛生的です。