ふとんを干す意味
ふとんの正しい干し方
綿布団を干すと、綿の湿気がなくなり、ふんわりとなって寝たときの感触が良くなります。しかし、炎天下で長時間干していると、綿の油分がなくなり、バサバサになってしまいますよね。また、羽毛布団や羊毛布団などの、動物系は、どのように干せば良いか、誰も教えてくれませんよね?
ふとんの正しい干し方について、布団専門家に聞きました。
1.綿布団
冬は日差しが弱いので、長時間干しても大丈夫です。夏は日差しが強いので、日光による殺菌力やダニの殺虫力は強いのですが、綿をいためてしまうため、ふとんを長持ちさせたい人は、長時間干すことは、避けた方が良いそうです。このように、夏と冬とでは、干す時間帯をずらす必要があるそうです。
そこで、夏は午前中に干すことを勧めます。また、干す時間は1~2時間程度で良いそうです。図を参考に干して下さい。
布団を干す面ですが、特に綿敷布団に関しては、湿気がたまりやすい、肌に触れる側を、太陽に当てる方が良いです。途中で裏返して、両面を干すのであれば、問題ありません。
また、布団を干した後に、布団をたたく人が多いと思いますが、布団の側地や中綿を傷めるそうなので布団を叩いてはいけません。ある報告によりますと、羽毛布団をたたいて出てくるホコリのほとんどが中身が壊れて出てきたものだそうです。表面のホコリが気になる人は、掃除機をかけるようにして下さい。
2.羽毛布団
羽毛布団は、風通しの良い日陰に、ときどき干して下さい。普段は、窓を開けて風通しを良くしておくだけで十分乾燥するそうです。干す時間のない人も、風通しの良い場所に、置いておくだけで、良いそうです。
でも、殺菌を行う意味でも、1ヶ月に2回ぐらい天日干して下さい。干す時間は、綿布団と同じです。
注意:特に羽毛布団をたたいてはいけません(内部の羽毛が壊れて布団の寿命が低下するため)
3.羊毛布団
羊毛布団も、羽毛布団と同様に、風通しの良い日陰にときどき干すだけで良いそうです。もしくは、窓を開けて風通しを良くするだけでも十分です。また、布団の殺菌の意味でも、月に1~2回程度、天日干しすると良いと思います。干す時間は、綿布団と同じです。
X型の布団干しを使う
布団をまったく干せない人へ
布団を干せない人は、どうすれば良いのでしょうか?
1.最低限度これはやって下さい
ベッドに敷いた布団であっても、ほぼ毎日、布団をめくって、湿気を放出させて下さい。今日は足下側をめくって、明日は頭側をめくるようにと、毎日交互にめくると、効果的です。
2.干さなくて良い布団
布団乾燥機を使う方法がありますが、干さなくても良い布団を買う手もあります。つまり、上でも書きましたが、羽毛布団や羊毛布団のように、部屋の風通しを良くしておくだけでいい布団を、選ぶようにして下さい。
3.丸洗い
綿布団を使っていて、布団が干せなくても大丈夫です。布団を丸洗いしてキレイにする方法があります。布団の丸洗いは、専門業者に任せるしかありませんが、布団からダニや臭いが消え、ふわっとした仕上がりになります。最近では、布団の丸洗いも、ネット通販で宅配してもらえる時代になり、便利になりました。
布団が干せない人だけではなく、普段は布団を干している人であっても、夏の終わりや、布団の衣替えのときには、布団の丸洗いをして、布団に染みついた汗を洗い流しておきたいところです。布団丸洗いについては、「その他の布団情報」をご覧下さい。
花粉対策、放射能対策
布団を干したときに花粉の飛散や、放射能の飛散が気になる方もいらっしゃると思います。そういったときには、次のようなものを活用するなどして、放射能対策になると思います。
- 布団干し袋
- 布団丸洗い
布団の丸洗いはコストが割高になりますので、やはり布団干し袋が良いと思います。花粉や放射能を防ぐばかりか、太陽熱で内部が高温になり、ダニ対策にもなります。
布団を布団干し袋に入れてから干すわけですが、干す時間については上記の通りです。干し終わったら表面に付いた花粉や放射能をはらってから部屋に入れます。布団についたゴミを払うときには、布団を叩くよりも布団をはらう方が良いです。