定番の座布団
まずはじめに、座布団にはどのよな種類のものがあるのでしょうか? ここでは、代表的な座布団について、形別に特徴をまとめました。
○○判とは、生地の幅のことで、生地の幅によって座布団のサイズが決まってきます。生地は、継ぎ足すことによって、サイズを変えられるので、座布団のサイズは自由に決められます。サイズ比較は、次の通りです。
銘仙判
家族用の座布団です。手軽に使える座布団で、手作り布団の店で、端切れなどで気軽に作ってもらえます。
八端判
お客様用の座布団です。お客様が多くお見えになる家では、八端判座布団を5枚組でご用意下さい。
緞子判
大きな座布団は、豪華さを意味します。お客様を最高にお持て成しをするときは、緞子判座布団を使用します。このサイズの座布団は、倍房にします。
夫婦判
昔の結婚は、家で行われていました。そのときに使用する座布団は、夫婦座布団ですが、赤と紫(紺)が一対になっており、ご先祖様の前に座るための座布団です。今では、夫婦座布団は、あまり使用されなくなってきました。
大きさは、緞子判と同じものが多いです。
茶席判
茶席判は、一番小さな座布団で、寸法を調べたら、まちまちのサイズになっています。これは、膝から足首までの長さが基準になって作られる座布団なので、正座をしたときに、ちょうど足が収まるサイズになっています。よって、布団職人の足が長ければ、その分だけサイズが大きくなるという、不思議な座布団です。
法要座布団
法要座布団は、法事のときに使う座布団です。正絹や金襴など、とにかく豪華な柄の座布団で、鳳凰、龍、牡丹、蓮など、法事に相応しい柄になっています。
大きさは、緞子判と同じものが多いです。
祝寿座布団
祝寿座布団は、特に長寿祝のときに使用する座布団です。還暦祝では、赤い祝寿座布団をプレゼントします。
大きさは、緞子判と同じものが多いです。
部屋座布団
部屋座布団は、緞子判と同等の大きさ以上の座布団のことを、部屋座布団と言います。法要座布団や祝寿座布団のことを指すことが多いのですが、八端判サイズの法要座布団でも、部屋座布団と言う場合があります。
特殊な座布団
いす用座布団
とくに、子供の学校のいす用に必要なのですが、学校の椅子は冷たいので、寒くて授業に集中できなくなるかもしれません。やはり、座布団が必要です。学校の椅子などの、座る所が硬い椅子は、普通の厚さの座布団が最適で、座る所がクッション性のある椅子は、薄手の座布団が最適です。
丸座布団
丸い座布団です。四角い座布団と比べて、見た目がクッションに近いので、インテリアとして人気があります。手作り布団の店で、手軽に作ってくださると思います。
車用座布団
車のシートに敷く、薄手の座布団のこと。背の低い人は、座布団を敷いて、高さ調整もできるので、手作り布団の店に厚さを相談するとよいでしょう。長時間運転する方は、お尻が蒸れるので、天然繊維100%がよいでしょう。
長座布団
長座布団は、銘仙判座布団のサイズで、横に長いもの。通常は3倍程度の長さで、ごろ寝をしたり、ソファーに敷いたりするなど、用途は様々。厚さは、普段用の銘仙判と比べて薄手です。>>長座布団
ソファー用座布団
ソファーに敷く座布団で、長座布団よりも、少し薄でに仕上げられています。化繊のソファーは、お尻が湿気やすいので、長時間座ると蒸れてきます。そこで、綿100%のソファー座布団を敷くと、座り心地が良くなります。
オーダーメードのソファー座布団は、ソファーの型紙を、新聞紙などで取って、手作り布団の店に持って行ったらOKです。特注でも、値段は、ぜんぜん高くありません。最近では、ソファーを持っている家が多いためか、オーダーメードのソファー座布団が、たいへん流行してきています。
ごろ寝座布団
ごろ寝をするための座布団。長座布団と同じで、ソファー用よりも厚手になる。肌掛け布団と組み合わせると、昼寝用布団に大変身です。ご家族のみんなが、よくごろ寝をするときは、一部屋に1枚は欲しい所ですよね。
ごろ寝座布団も、ソファー座布団と同様に、とても流行してきています。
車いす用座布団
車いすも、ずっと座っている場所なので、お尻の蒸れ対策が必要です。テンピュールなどのフィット感を重視するものもございますが、やはり天然繊維100%が良いでしょう。
動物用座布団
犬や猫が寝るための座布団です。寝るためなので、動物用の布団と言われてしまうかもしれません。これも、化繊などのものがいろいろと、出回っているようですが、動物は本来野生の生き物ですので、天然繊維100%がよいでしょう。私の自宅の猫も、天然繊維100%の座布団の上でしか、座りません。